ホーム>製品情報>電力機器>電力機器Q&A>部品>Q4. ダイヤル温度計の調整方法は?(モールド変圧器)

電力機器Q&A 部品

Q4. ダイヤル温度計の調整方法は?(モールド変圧器)

1. 指示部の構造
ダイヤル温度計は、温度指針、警報指針、最高指針、端子等を納めた外箱からなっております。

2. 警報指針設定温度の決定
ダイヤル温度計の指示値は容量や構造の違いによりバラツキがあり、納入時の警報指針の設定温度は、温度上昇試験の測定事例から周囲温度40℃の設置環境で定格負荷運転を想定した温度に設定しています。
実際の運転に当たっては、警報の目的に合わせて周囲温度や負荷率により温度を設定することをお勧めします。

3. 警報指針の調整方法
測定部位・・・・・・二次コイル表面温度
納入時の警報指針設定温度・・・・・・130℃

■警報指針の設定方法

  1. カバー⑤を持って左方向にまわし、カバ⑤及び最高指針③を一体で取り外す。
  2. 絶縁片で静かに警報指針②を回転させ、所定の位置に設定する。
  3. カバー⑤及び最高指針③を一体で持ち、温度計本体にはめ込み、右方向に回す。

■最高指針の復帰方法
マイナスドライバーで、つまみ⑥を回し、任意の位置に設定する。


図1 温度計Aタイプ

注意事項
温度計の温度指針①には、触れないで下さい。
外力が加わった場合、温度指示不良の原因になります。

4. 温度計取付時の注意事項
温度計を変圧器本体に取り付ける場合は、必ずゴム等の緩衝材を介して取り付けてください。
変圧器の励磁振動により、指針が振動する恐れがあります。