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Q7. 混触防止板付変圧器の接地工事種類や、接地線太さはどうすればよいでしょうか?

電気設備技術基準第24条より、混触防止板の接地工事種類は、B種接地工事(EB)です。
また、混触防止板に施される接地線は、引張強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線になります。

詳細説明は以下の通りになります。

通常EBの接地線の太さは、内線規定(JEAC 8001)の付録1-6「接地線の太さの算定基礎」にて負荷電流に合わせて定められております。
しかし、混触防止板に流れる事故電流は、非接地式(6.6kV)電路でおよそ10A程度であることから、接地線の太さは、電気設備技術基準第17条で決められている太さのままで、良いことになります。
なお、同第17条では、接地線の種類は以下のように定められています。

第17条(抜粋)より、
A種接地工事(EA) :
引張強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線
B種接地工事(EB) :
引張強さ2.46kN以上の金属線または直径4.0mm以上の軟銅線
(高圧電路または解釈第108条に規定する特別高圧架空電路線の電路と低圧電路とを変圧器により結合する場合は、引張強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線)

よって、変圧器に施されるEBの接地線は、引張強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線で良いことになります。

参考に、混触防止板のEBとEAの共用接地について、解説します。


図1 混触防止板のEBとEAの共用接地

※ EA, EC, EDは電気設備技術基準第29条より、下記となります。
A種接地工事(EA):高圧用または特別高圧用機器に対する接地工事
C種接地工事(EC):300Vを超える低圧用機器に対する接地工事
D種接地工事(ED):300V以下の低圧用機器に対する接地工事

図1より、混触防止板と低圧巻線は絶縁されている為、漏洩電流の流れる回路が形成されず、金属箱の電位上昇は起こりません。
これより、混触防止板のEBはEAと同じ接地線太さで良く、共用に接地することが出来ます。