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電力機器Q&A 使い方・構造

Q12. 3相4線方式の場合、中性線の電流は増えますか?

3相4線方式で中性線と各ライン間に単相負荷を接続している場合、中性線にライン電流よりもかなり大きな電流が流れる場合があります。これは負荷にコンピューターなどOA機器またはサイリスター使用機器を使用した場合に著しく、これらの機器より第3調波を含む高調波電流が流れるために生じます。正弦波電流の場合、中性線の合成電流はお互い打ち消し合ってわずかな電流となりますが、第3調波電流の場合は打ち消されず算術和となるためこのような現象が起こります。これらの負荷が想定される場合は、あらかじめ中性線のケーブルを太くしておくなど対策を考えておく必要があります。

ここで、基本波に対して第3調波電流が60%含有する同様の負荷がu,v,w相と中性線に接続されている場合の中性線の電流を求めてみると、

上図のようになり、負荷電流の154%に達することになります。