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リスクマネジメント

リスクマネジメント体制

「リスク管理委員会」を設置し、全社横断的なリスク管理体制を整備しています。品質・安全・情報セキュリティ・安全保障輸出管理・法令違反等のリスクに対しては、それぞれ所管する部門を幹事として規程の制定や委員会活動、教育を実施しています。その他にも、「危機対策規程」を制定し災害・事故等の緊急事態が発生した場合の対応・体制・行動等について明確にすることで、被害を最小限にとどめるよう努めています。

主要なリスク項目

当社が「連結会社の財政状態」「経営成績」「キャッシュ・フロー状況」に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りです。

(1) 需要動向について

各事業における需要について、電力機器関連では国内・東南アジアでの送配電設備の更新・強化や国内でのビル・工場の新設・高経年化設備の更新、溶接・FAロボット関連では国内外の自動車・建設・造船業界等の設備投資、また半導体関連では半導体製造装置の設備投資等が主なものであり、これらの急激な変動が生じた場合には、売上高をはじめとした経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(2) 販売・仕入価格の変動について

市場競争の激化に伴う販売価格の下落や銅等の素材価格の高騰が懸念されますが、これらの状況が著しく進展した場合には、売上高や利益率に悪影響を及ぼす可能性があります。
なお、輸出取引の為替変動リスクに対しては、海外生産拠点からの製品仕入やコストダウンを目的とした海外調達の拡大にも積極的に取り組み、外貨建債権債務のポジション調整によるリスクの軽減を図っています。
また、外貨建債権債務については、売上・仕入で相殺されるものを除き、常時為替予約によるリスクヘッジを実施しています。しかし、急激な為替相場の変動が生じた場合には、経営成績・財政状態が変動する可能性があります。

(3) 海外事業について

2023年3月期における連結売上高の海外売上高比率は20.8%となっていますが、今後も販売拡大が期待できる海外での事業展開に注力するため、海外売上高のウェイトは、より高い水準で推移すると想定しています。海外事業については主に現地法人を通じて取り組んでいますが、市場の成長性に不透明な要素があることに加え、政治・法環境の変化等、予期せぬ事象により事業の遂行に問題が生じた場合には、経営成績・財政状態が変動する可能性があります。

(4) 保有資産価値の変動について

当社グループは事業用の資産として様々な有形・無形の固定資産を保有していますが、今後の経営環境変化に伴いこれらの資産の収益性が著しく低下した場合には、経営成績・財政状態に影響を与える可能性があります。また、事業運営上、多数の会社の株式等に出資・投資しているほか、年金資産においても一部を株式で運用しています。
株式市場の動向悪化や出資先の財政状態の悪化により、保有有価証券の減損や年金資産の運用成績悪化が生じた場合には、経営成績・財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

(5) 金利変動リスクについて

2023年3月末現在の連結有利子負債(長短借入金の合計金額)残高は328億8千9百万円となっています。固定金利での長期安定資金の確保に努める一方、グループ全体の資金運用の効率化・資金管理の集中化、在庫圧縮等による有利子負債削減等、金利変動リスクを可能な限り回避するための様々な手段を講じていますが、変動金利借入利息、借換時における資金調達に関しては金利情勢の影響を受けるため、急激な金利変動が生じた際には、経営成績・財政状態が変動する可能性があります。

(6) 大規模災害等について

気候変動に伴う自然災害の増加等の対策として、リスク事象に応じた危機対策規程・事業継続計画を策定していますが、グループの生産・販売拠点において想定を超える地震・洪水等の大規模災害が発生した場合には、生産設備の損壊、原材料・部品の調達停止、物流販売機能の麻痺等により生産拠点の操業停止等が生じ、経営成績・財政状態に悪影響が及ぶ可能性があります。また、パンデミック・紛争・テロ等により事業活動に弊害が生じる場合も同様です。