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溶接Q&A 溶接施工について

Q9. 交流パルス溶接について教えてください。

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直流パルス溶接ではワイヤ電極が常にプラスとなりますが、交流パルス溶接のワイヤの極性はプラスとマイナス交互に切り替わります(図1)。ワイヤがプラスの期間をEP期間、マイナスの期間をEN期間と表現し、EPとENの比をEN比率と呼びます。EN期間中は、ワイヤの溶融速度が向上することが知られており、図2のように、同じ溶接電流においてもEN比率が高くなるほどワイヤ溶融速度も大きくなるため、入熱を変えずに溶着量を増やすことができます。しかしEN比率が高くなるほど溶接が不安定になるため、交流パルス溶接では、EN期間でワイヤ溶融を促進し、EP期間でアークの安定性を維持するような独自の波形制御を行うことで安定した溶接を実現しています。

このように交流パルス溶接は入熱と溶着量をコントロールできるため、裕度の高い溶接が可能で、極薄板のアルミや広いギャップを持つワークなど難しい溶接で活躍しています。

図1 交流パルスの電流波形例

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図2 ワイヤ溶融特性に及ぼすEN 比率の影響

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    W350

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