「シンクロフィード溶接システム」にアルミニウム溶接モードを新たに追加!
平成29年04月25日
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アルミニウム溶接モードを新たに追加!
極低スパッタでありながら低入熱で低スマットの高品質アルミ溶接を実現
■要旨
株式会社ダイヘンは、発売以来ご好評いただいている極低スパッタ化を実現した「シンクロフィード」溶接システムに、アルミニウムに最適な溶接モードを追加し、適用範囲を拡大いたしました。
本溶接モードでは、低スパッタ性能を踏襲しつつ、アルミニウム溶接で重要視される低入熱、低スマット性能を実現しており、溶接後にスパッタやスマットの除去作業が不要で、生産性の向上にお役立ていただけます。
■開発の背景
シンクロフィードの採用事例が多い自動車業界では、車体の軽量化や防錆重視などを目的としたマルチマテリアル化が進みつつあり、それに伴い本製品も鋼材のみならずステンレスや亜鉛めっき鋼板に最適な溶接モードを増やしてまいりました。
年々、車のCO2排出量は規制が強化されており、軽量性に加え、強度や加工性、耐食性、熱伝導性、リサイクル性などに優れたアルミニウムを使用するケースが増えております。アルミニウム溶接では、スパッタの低減だけではなく、熱歪みの低減や、アルミニウムの美観を損ねる要因となるスマットの低減に加え、アルミニウムは鉄に比べて熱伝導性が良く柔らかいことから、溶接開始部の溶込み不良や削れカス等のワイヤのメンテナンスなど課題が多く、それらの課題解決が望まれていました。
■主な特長
- 極低スパッタでありながら、低入熱・低スマットの高品質なアルミ溶接を実現
- ・電流域(40A~130A)で、極低スパッタ、低入熱、低スマットを実現。
- ・新開発の電流波形制御により、短絡開放時に発生するスパッタを低減。
- ・入熱を抑えた電流波形制御により、熱歪みとスマットの両方を低減。板厚1mm以下の母材でも溶落ちのない高品質溶接を実現。
- 使用率100%で生産性向上
- ・プル送給ユニットの強制空冷により、最大設定電流での使用率100%を実現。
- ・板厚が3mm以下の母材で十分な溶込みを確保し、極低スパッタ、低スマットの連続溶接を実現。
- ・トーチのエアーブロー機構で、チップ溶着の原因となるワイヤの削れカスを排出し、チョコ停を防止。
- 溶接開始部の溶込み不足を防止
- ・アークスタート直後に、自動的に数回のパルス電流を出力する機能を新開発。
- ・溶接開始部の溶込み不足を防止することで余盛り高さを抑え、アークスタート部の品質を向上。
■販売計画
1. 販売開始日 | 2017年4月25日 |
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2. 販売予定台数 | 200台/年 |
3. メーカ希望価格(税抜き) | FD-B6 シンクロフィード溶接ロボットパッケージ 8,500千円 |
■製品に関するお問い合わせ先
株式会社ダイヘン FAロボット事業部 企画部
TEL:078-275-2008