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溶接Q&A 気づきにくい溶接トラブル

Q1. ガスの混合で起きるトラブルについて教えてください。

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溶接用のガスを溶接箇所の近くで簡易に混合する使い方がよくあります。
ガスの混合が不安定に変化すると、溶接開始時にアークが不安定になり、急にアーク長が長くなる、パンパン突っ込む、ビードが蛇行するなど様々な不具合が出ます。

ガスを混合するには
・混合室を備えた専用の混合器を用いる。
・混合する複数のガスを同じ圧力に調整する(混合器の使用条件としてよく記載されている)。
・精度のよいフローメータの流量を調整する。
最低でも上記を揃えないと正しい混合状態は得られません。

また、混合器を使用する圧力についてのその他の注意点
・0.4~0.5MPaで使用する混合器を多く見かけますが、混合器の出口側も0.4~0.5MPaになるものが多く、ボンベに取り付けるレギュレータの2次圧0.2~0.3MPaに比べると圧力が高いです。このため、溶接開始時に混合室やガスホース内のガスが突流して、溶接が不安定になる場合がよくあります。これには、プリフロー時間を3秒以上と長くし、ガスが落ち着くまで待つか、ガスの突流を防ぐ当社製品のガスセーバーライトなどの機器を取り付ける必要があります。

ガスは肉眼では見えません。専門の分析装置や可視化装置がないとガス混合の結果の良し悪しが分かりません。そのため、実際に溶接現場にあらかじめ適正な配分で混合されているガスが充填されているボンベを持ち込み、溶接で比較して判断することがほとんどです。

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