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溶接Q&A 基礎知識

Q5. 溶接における電流・電圧の設定値と出力値について教えてください。

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溶接法によって溶接機の出力特性が異なりますので、代表的な特性である定電流特性(TIG溶接やプラズマ溶接など)と定電圧特性(CO2/MAG溶接など)について以下に示します。

TIG溶接やプラズマ溶接のような非溶極式の電極をつかう溶接の場合、電流のみ設定することができ、設定された電流を忠実に出力します。一方、溶接電圧は、電流を忠実に再現するために溶接電源が完全自動で増減するため、設定ができません。

CO2/MAG溶接の場合、電流と電圧が設定できるようになっています。
実は電流設定は、溶接機が出力する電流値を直接設定しているのではなく、ワイヤの送給速度を設定しています。おおよその電流目安でしかありません。
電圧の設定は文字どおりの電圧設定ですが、溶接電源のメータは出力電圧ではなく溶接の電圧です。
電流を設定しても、電流メータとずれがあるとのお問い合わせがございますが、送給したワイヤを設定電圧で溶接した場合の最終結果として電流メータの値が出てきます。突出し長さを変えると、電流メータが変化するのはそのためです。
電圧メータも、溶接アーク部で短絡の入る回数などによりさまざま変化しますので、これも設定とずれますが、自然なことです。

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