2023年02月22日
PDF リリース全文 (366KB)
業界最長12mのトーチケーブル長で、作業効率を大幅に向上!
CO2/MAG/MIG溶接トーチ「デジタルらくらくトーチⅡ」を新発売!
■要旨
株式会社ダイヘンは、業界最長12mのトーチケーブル長で溶接作業範囲を拡大し作業効率の大幅な向上と、優れたワイヤ送給性能および高いシールド性能により安定したアルミ溶接を実現するBLUE TORCH Ⅲシリーズ CO2/MAG/MIG溶接用「デジタルらくらくトーチ」のさらなる使用率向上を図り、モデルチェンジいたします。
■開発の背景
造船・車両・橋梁などの大形構造物の生産現場では作業範囲が広いため、ワイヤ(最大20kg)を積んだワイヤ送給装置とトーチを持って移動する作業が多く発生します。この時のワイヤ送給装置は最大40kg程度の質量となるため、移動時の負担が大きく作業効率が悪いという課題がありました。
当社はこのような課題に対する解決策として、トーチハンドルに送給ユニットを搭載し、12mという長尺トーチでも安定した送給性能を実現。ワイヤ送給装置の移動を減らすことで溶接作業者の負担を大幅に軽減する「デジタルらくらくトーチ」を2018年10月に開発し多くのユーザにご使用いただいております。この度、ユーザのご要望をお聞きし、連続溶接において重要となる使用率の大幅アップに加え、さらなる耐久性の向上と保護機能を搭載させた「デジタルらくらくトーチⅡ」を開発しました。
■製品の特長
- 送給装置の移動負担を大幅に低減
ワイヤ送給装置からの作業半径が一般的なアルミトーチ3mと比べて最大4倍(12m)となり、溶接作業範囲が拡大しました。これによりワイヤ送給装置の移動負担が減り、作業効率が大幅に向上します。トーチケーブルは引っ張りや曲げに対して高い耐久性となる設計をしております。
- 安定したアルミ溶接が可能
優れたワイヤ送給性能により、一般的に送給困難といわれる細径アルミワイヤにおいても安定した溶接を実現し、軟質・硬質アルミφ0.8mmの細径ワイヤの溶接が可能となります。また、高いシールド性能により、ブローホールなどといった欠陥のないきれいな溶接ビードを形成できます。
- リモコンパネルの搭載で作業効率が向上
トーチハンドル部にリモコンパネルを搭載することで、溶接条件の変更やインチング機能、エラー発生時の警告機能など、従来溶接機や送給装置へ戻らざるを得なかった溶接作業に関わる操作が手元で可能となり、作業効率が大幅に向上します。
- 使用率の大幅アップとトーチの保護機能を搭載
使用率を35%から60%へアップし、長時間の連続溶接が可能になりました。さらに保護機能を搭載し、使用率超過時に警告を発することで、トーチ内部が高温になることによる故障を未然に防止します。
■販売計画
1. メーカー希望ご需要家様価格
用途 | 価格(税抜き) | |
---|---|---|
軟鋼 | 空冷 | 380千円 |
水冷 | 490千円 | |
アルミ | 空冷 | 390千円 |
水冷 | 510千円 |
2. 発売日
2023年2月出荷開始
3. 販売目標
300式/年
■製品に関するお問い合わせ先
株式会社ダイヘン 溶接・接合事業部 企画部
TEL:078-275-2005 FAX:078-845-8199