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ニュースリリース・お知らせ 2022年度

2022年08月24日

移動時ゼロカーボン(ゼロカーボンムーブ)を実現する
「次世代水上バス向け大容量ワイヤレス充電システムの開発・実証」の実施について

■要旨

株式会社ダイヘンは、EV船販売株式会社、大阪水上バス株式会社、関西電力株式会社、株式会社クリエイション、Marindows株式会社と共同で「移動時ゼロカーボン(ゼロカーボンムーブ)を実現する次世代水上バス向け大容量ワイヤレス充電システムの開発・実証」(以下、本実証)を実施いたします。

本実証では、ワイヤレス充電システムを搭載した次世代水上バス(以下、EV船)を水都大阪エリア内の遊覧船として活用し、快適性・利便性・安全性の高い「移動時ゼロカーボン」技術を社会実装することを目標にEV船向けの大容量ワイヤレス充電システムの開発に取り組みます。

尚、本実証は大阪府公募の「カーボンニュートラル技術開発・実証事業費補助金」に応募し、採択されました。

■実証の概要

「2050年脱炭素社会」の実現を目指し、電気自動車をはじめとする様々なモビリティの電動化が加速していますが、陸上交通だけでなく海運事業においてもCO2排出量削減を目的として電動化が推進されています。しかしながら、既存の充電で使用されるケーブルによる有線充電は、接続時のケーブル重量の問題や海水による電気接点部分の塩害、充電の自動化が不可能であるなど、運用における多くの課題があり、今後脱炭素化に貢献する“移動時にCO2を排出しない”EV船の普及には、それらの課題を解決するワイヤレス充電の実用化が鍵となります。

ワイヤレス充電の実用化にあたっては、充電時間短縮のための大電力化、船舶側・岸壁側双方に設置されるコイル間の位置ずれ許容範囲の広域化、機器の大容量化と小型化の両立などの課題があります。本実証ではまず、2022年度にEV船向けのワイヤレス充電システムの開発・最適設計に特化して取り組みます。25kWを1ユニットとしたシステムの設計と製作を行い、ラボにて評価を実施します。以降、2023年度から2024年度にかけては、25kWのシステムを並列接続した 50kWによる屋外での実証を行う予定です。

■本件に関するお問い合わせ先

株式会社ダイヘン 充電システム事業部
TEL:06-7167-6953

■関連情報

大阪府HP「カーボンニュートラル技術開発・実証事業」
https://www.pref.osaka.lg.jp/energy/carbonneutral/index.html