「インバータオートCPDE350・500G」を新発売!
2022年01月18日
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省エネによる環境負荷の少ない溶接で脱炭素社会の実現に貢献する
「インバータオートCPDE350・500G」を新発売!
■要旨
株式会社ダイヘン(本社:大阪市、取締役社長 蓑毛正一郎)は、インバータ制御による高い省エネ性能で脱炭素社会の実現に貢献するCO2/MAG溶接機として「インバータオートCPDE350・500G」を新発売いたします。
■開発の背景
近年、地球温暖化への対策が世界全体の課題となっており、2050年までに温室効果ガスの排出をトータルとしてゼロとするカーボンニュートラルの実現が喫緊の課題となっています。脱炭素社会の実現には、再生可能エネルギーの活用拡大やEVの普及などが挙げられ、当社でもEVの普及に貢献する車体軽量化に向けた異材接合やモータコイルで必要とされる精密接合の開発など様々な取り組みを行っています。
一方、溶接業界においてはシンプルな操作性が特長のサイリスタ溶接機が様々な溶接現場で幅広く使用されておりますが、サイリスタ溶接機はその構造上、電力損失が大きくなる傾向があるため、効率が良く省エネ効果の高いインバータ溶接機の普及促進に向けた取り組みが重要課題となっています。
そこでダイヘンは、サイリスタ溶接機を使用しているお客様にも導入しやすく省エネ性能に優れた溶接機のラインナップ拡充を図るため、CO2/MAG溶接機「インバータオートCPDE350・500G」を発売し、環境負荷の少ない製品の普及を目指します。
■製品の特長
- インバータ制御による高い省エネ性能
溶接時のエネルギー消費効率を高めることで、高い省エネ性能を実現しました。
サイリスタ機と比べ消費電力を抑えることができるため、ランニングコストだけでなくCO2排出量も抑えることができ、環境負荷の少ない溶接が行えます。 - 高精度なワイヤ送給装置とインバータ制御による高い溶接性
ワイヤ送給装置は一般的にサイリスタ機で使用される2ロール送給方式と比べ4ロール送給方式で力強く、エンコーダフィードバック方式の採用で一定したワイヤ送りを実現する「CMK-7403」を標準構成としています。4ロール送給方式でありながら10kgと軽量なため移動時の負荷も抑えることができます。
安定したワイヤ送給に加え、インバータ制御による高い応答性能が精密で高速な出力制御を実現。安定したアーク点弧や発生するスパッタの小粒化を実現します。大粒のスパッタが減るため、スパッタ除去工数や作業場の清掃時間を短縮でき、溶接作業の効率化に貢献いたします。 - デジタル表示・小型・軽量な筐体
操作パネルは大きなデジタルメータを搭載しており、一般的なサイリスタ機に搭載される指針式と比べ遠く離れた場所からでも溶接条件の確認が行えます。使いやすさにこだわり、搭載機能を必要最小限に絞ることで操作ボタンの配置をシンプルにし、デジタルパネルが初めての方でも簡単に操作できるデザインとしています。
CPDEシリーズの電源サイズは当社サイリスタ機と比べ、体積が最大52%小さく、質量が最大62%も軽いため、動かしやすく移動や設置などがスムーズに行えます。
溶接電源の比較表
350A機 500A機 サイリスタ機 380×660×659mm、103kg 460×660×859mm、169kg CPDEシリーズ 345×633×580mm、56kg 345×633×580mm、64kg - 1台3役の多機能溶接機 (CPDE-500Gのみ)
CPDE-500Gにはガウジングと手溶接を搭載しており、当社ガウジング兼用機の中で一番の小型・軽量モデルとなります。1台で厚板の溶接からタック溶接、はつり作業など様々なシーンでご活用いただけます。
■標準仕様
総合名称 | インバータオート CPDE350 | インバータオート CPDE500G |
---|---|---|
溶接電源形式 | CPDE-350 | CPDE-500G |
定格入力電圧 | 200V(50/60Hz共用) | |
定格使用率 | 60% | 100% |
出力電流範囲 | 30~350A | 30~500A |
出力電圧範囲 | 12~36V | 12~45V |
外形寸法 | 345×633×580mm | 345×633×580mm |
質量 | 56kg | 64kg |
標準搭載溶接法 | 直流(CO2/MAG) | 直流(CO2/MAG) 直流ガウジング 直流手溶接 |
■発売日
CPDE350:2022年1月11日販売開始
CPDE-500G:2022年2月15日販売開始予定
■本製品に関するお問い合わせ先
株式会社ダイヘン 溶接・接合事業部
TEL:0120-856-036