CO2/MAG自動溶接機「デジタルオートDM350Ⅲ」を新発売
2020年02月07日
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CO2/MAG自動溶接機「デジタルオートDM350Ⅲ」を新発売
全電流域で安定した溶接を実現し、あらゆる現場で活躍!
■要旨
株式会社ダイヘン(本社:大阪市、取締役社長 田尻哲也)は、小型・軽量ながら多くの便利な機能で品質と生産効率の向上をサポートする、CO2/MAG自動溶接機「デジタルオート DM350Ⅲ」を新発売します。
■開発の背景
当社は、業界に先駆けて溶接機のデジタル化へ取り組み、1996年に制御回路部をデジタル化したパルスMAG溶接機を発売、2002年にはデジタル溶接機“Dシリーズ”のCO2/MAG自動溶接機として「デジタルオートDM350」を市場に投入いたしました。2011年には業界初となる溶接専用LSIを搭載した最新デジタル溶接機“ウェルビー”シリーズを発売するなど、様々なラインナップでお客様のご要望にお応えしてまいりました。その後も、“Dシリーズ”は小型・軽量でありながら高品質な溶接を実現するデジタル溶接機として、様々な現場でご活用頂いております。
この度、更に多くの現場でお使いいただくべく、極薄板の溶接にも対応する機能を新規に追加。1mmt以下の極薄板から厚板まで安定した溶接を実現し、可搬性に優れるコンパクトな溶接機「デジタルオートDM350Ⅲ」を新発売いたします。
■製品の特長
- 全電流域で安定したアークを実現
低電流から高電流まで高品質な溶接を実現します。低電流域向けの機能として、薄板板金業界で多用されている「軟鋼φ0.6mm」モードを標準搭載いたしました。溶接施工の難しい1mmt以下の極薄板で使用される低電流域でも安定したアークを実現します。
高電流域向けの機能では、ワイヤ突出し長さに関わらず、溶接電流を一定に保つ「溶込み制御」を搭載。狭開先などワイヤ突出し長さが変化しやすいワークや、溶接作業者の手ブレが起った場合でも溶け込みを一定に保ち、溶接欠陥の発生を低減します。
また、従来の薄板板金業界向けの溶接機に比べ、質量は約40%ダウンの29kgと小型・軽量を実現。コンパクトさと万能さを兼ね備え、様々な現場でご活用いただけます。
- 生産効率向上をサポートする便利な新機能
- ・インターバル機能
トーチスイッチをONにしたままで、アークのON/OFFを繰返す「インターバル機能」を搭載しました。アーク時間とアーク休止時間を任意に設定でき、ギャップを有するワークでの溶け落ち防止など、様々な場面で入熱制御が容易となります。 - ・溶接電流クリック調整
トーチスイッチ操作により、溶接中においても予め任意に設定した変化量だけ出力電流値を増減させることができます。溶接作業姿勢のまま電流調整が可能で、入熱制御がシビアな板厚違いの溶接などに効果を発揮します。 - ・高速タックスタート
溶接終了後0.5秒以内に再度トーチスイッチを押すとスローダウン送給を省略してスタートするように設定ができます。スムーズでリズミカルなタック溶接を行うことができ、作業効率向上をサポートいたします。
- ・インターバル機能
- 使いやすいデザイン
従来の「デジタルオートDM350」の良さである小型・軽量を踏襲しつつ、筐体デザインを一新しました。さらにパネルにはカバーを付け、よく使う操作や機能だけをまとめたシンプルなデザインを採用し、直感的に操作できるようにしました※1。パネルカバーを開けると詳細な条件設定が可能となります。
■販売計画
- 1. メーカー希望ご需要家様価格
-
空冷仕様 価格:709,100円 (税抜)
<構成>- ・溶接電源
- DM-350
- ・ワイヤ送給装置
- CM-7403
- ・溶接トーチ
- BT3500-30
- ・ガス流量調整器
- NP-201
- ・ケーブル、ホース類
- 一式
- 2. 発売日
- 2020年1月
- 3. 販売目標
- 2500台/年
■本製品に関するお問い合わせ先
株式会社ダイヘン 溶接機事業部 企画部
TEL:078-275-2005 FAX:078-845-8199