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ニュースリリース・お知らせ 2019年度

「シンクロフィード溶接システム」に新波形制御を搭載

2019年9月05日

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極低スパッタ溶接システム「シンクロフィード」に新波形制御を搭載
溶接部位に最適なビード形状を容易に調整可能!
溶接施工条件の調整時間を半減!

■要旨

株式会社ダイヘンは極低スパッタ溶接システム「シンクロフィード」に新波形制御を搭載した新製品の販売を開始します。

本製品は溶接部位の状態に応じた最適なビード形状を容易に調整・設定することが可能となり、溶接施工条件の調整時間を大幅に短縮し、溶接不良の低減や生産性の向上に貢献いたします。

さらに、最大電流を400Aにアップしたことで溶接速度が25%向上しました。

■開発の背景

シンクロフィード溶接システムは、自動車業界を中心に幅広い業界のお客様に採用されています。ギャップを溶接ビードで埋める際、薄板溶接ではギャップが大きいワークに対して溶け込みを抑えた厚みのある形状のビードが要求されます。また、ワークや設置位置の精度によって溶接の狙い位置がズレる場合、フラットで幅広なビードが求められます。このような様々な状態に応じた最適な溶接条件を設定するには熟練した経験やノウハウが必要となるため、溶接施工条件の調整に時間がかかることが課題となっていました。

今回、従来のシンクロフィード溶接システムに新波形制御を新たに搭載することで、ビード外観形成に起因する溶接電圧の調整範囲を従来比で2倍以上に拡大し、従来では溶接が不安定になる領域での極低スパッタ溶接を可能にしました。これにより、溶接部位への最適なビード形成と溶接施工条件の調整時間の大幅な短縮を実現します。

■特長

  1. 溶接施工条件の調整時間を半減
    ビード形状に起因する溶接電圧の調整範囲を従来比で2倍に拡大。ギャップに強い厚みのあるビードから狙いずれに強いフラットな幅広のビードまで、溶接部位の状態に最適なビード形状が容易に調整できるようになり、溶接施工条件の調整時間を半減
  2. 溶接速度が25%向上
    最大溶接電流400A(従来比12%アップ),使用率100%(連続使用)での極低スパッタ溶接が可能になり、溶接速度が25%向上

■販売計画

販売開始 2019年9月
販売予定台数 1,200台/年
メーカ希望価格 8,500千円(FD-B6 シンクロフィード溶接ロボットパッケージ)

■本製品に関するお問い合わせ先

株式会社ダイヘン FAロボット事業部 企画部
TEL:078-275-2008