大阪大学 接合科学研究所に「ダイヘン溶接・接合協働研究所」を設立
2019年6月6日
大阪大学 接合科学研究所に「ダイヘン溶接・接合協働研究所」を設立
■要旨
株式会社ダイヘン(以下、ダイヘン)と国立大学法人大阪大学(以下、大阪大学)は、溶接・接合分野における高機能化・高能率化に貢献する革新的な接合技術の研究開発推進と世界トップレベルの技術力を持つ人材育成を目的として、「ダイヘン溶接・接合協働研究所」を大阪大学接合科学研究所内に設立しました。
■背景
熟練技能者の減少や溶接工不足などにより、溶接・接合分野では更なる生産性向上と脱技能化が求められています。また自動車業界では燃費の向上、CO2排出量の削減などを目的に車両の軽量化が進められており、鉄鋼材料や非鉄金属、樹脂といった異種材料同士を接合する、より高度な接合技術の実用化が求められています。
ダイヘンが有する溶接・接合技術及びデバイス開発技術と、大阪大学接合科学研究所がもつ世界トップレベルの学術研究ならびに同大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻の教育・研究力を融合させ、溶接・接合分野における高機能化・高能率化のニーズに貢献する革新的な接合技術の研究開発を推進し、最先端技術の創出やその技術の早期実用化により社会に貢献してまいります。また、本協働研究所の活動への学生、若手技術者の参画を通じて、世界トップレベルの溶接・接合技術を有する高度な人材育成を図ります。
■協働研究所の概要
名称 | ダイヘン溶接・接合協働研究所 |
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場所 | 大阪大学 接合科学研究所内(大阪府茨木市) |
設置期間 | 2019年4月1日~2022年3月31日 |
組織 | 所 長…井上 裕滋(大阪大学 接合科学研究所 教授) 副所長…田中 学 (大阪大学 接合科学研究所 所長 教授) 副所長…惠良 哲生(株式会社ダイヘン 溶接機事業部 研究開発部長 兼 大阪大学 接合科学研究所 招へい教授) 大阪大学…上記含む、兼任教授7名 ダイヘン…上記含む、招へい教授1名、招へい研究員1名、他研究員3名 (本ニュースリリース発行時点の組織です) |
■主な取り組み
- アーク物理現象の本質的な理解と溶接冶金学的観点からの接合メカニズムの解明および信頼性の予測・評価による、溶接プロセスの効率・性能向上と適用範囲の拡大に向けた研究開発
- 大阪大学の世界的な学術研究における知見とダイヘンが保有する溶接機器制御技術および溶接プロセス制御技術との融合による、世界トップレベルの新接合技術の確立及び可視化技術を応用した溶接法の高機能化に向けた研究開発
- 学生・若手技術者のプロジェクトへの積極的参画を促すことによる世界に通用する技術者・研究者の育成
㈱ダイヘン取締役社長 田尻哲也(左) と 大阪大学総長 西尾章治郎 様(右)
■本件に関するお問合せ先
株式会社ダイヘン 溶接機事業部 企画部
TEL:078-275-2005