高能率アーク溶接システム「D-Arc」の大電流マグ溶接モードを開発!
平成30年4月25日
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板厚25mm鋼板の1パス溶接を実現する
D-Arc大電流マグ溶接モードを開発
■要旨
株式会社ダイヘン(本社:大阪市、取締役社長:田尻哲也)は、高能率アーク溶接システムD-Arcにおいて、新たに国内トップクラスの高溶着量450g/分を実現する、最大電流850Aの大電流マグ溶接モードを開発いたしました。これにより、板厚25mm鋼板の隅肉溶接において脚長20mmの1パス溶接が可能となります。
当社は炭酸ガス溶接による埋もれアークの深い溶け込みで、最大板厚19mm鋼板の1パス溶接を実現するD-Arcを2017年5月より受注開始いたしました。この度、新たに大電流マグモードを搭載することで、厚板溶接における適用範囲が広がり、様々なニーズに高品質・高能率な溶接をご提供することが可能となります。
■特長
溶接専用LSI「Welbee」による精密波形制御により、500A以上の大電流マグ溶接においてアークの不安定要因となる振り子状の溶滴移行を抑制し、大電流時でも高いアーク安定性と低スパッタ化を実現しました。また、広い開先部の溶接においても高い溶着量により、溶接パス数を大幅に低減します。
- 溶接時間を大幅に削減
国内トップクラスの高溶着量450g/分を実現。複数回の溶接が必要であった板厚25mm鋼板の隅肉溶接において脚長20mmの1パス溶接が可能となります。 - 溶接作業工数を最大80%削減
多層溶接において1パスごとに必要であったスラグの除去作業(パス間処理)が不要となります。
■今後の展開
実用化に向けた製品開発ならびにお客様の生産現場でのフィールドテストを実施し、2018年秋の市場投入を予定しております。
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社ダイヘン 溶接機事業部 企画部
TEL:078-275-2005 FAX:078-845-8199