トランジスタ式直流溶接電源TR-800が未来技術遺産に登録!
平成29年09月25日
トランジスタ式直流溶接電源TR-800が未来技術遺産に登録!
■要旨
株式会社ダイヘンが1976年に開発したトランジスタ式直流溶接電源TR-800の1980年製現有機(当社保有)が、国立科学博物館の選定する未来技術遺産に登録されました。
未来技術遺産(重要科学技術史資料)とは、国立科学博物館が「次世代に継承していく上で重要な意義を持ち、国民生活・社会・経済・文化のあり方に顕著な影響を与えた先進技術」として認定した文化財の愛称であり、2017年9月現在240件の製品が登録されております。
当社のトランジスタ式直流溶接電源TR-800は、アーク溶接の基礎的な研究開発を促進し、アーク溶接プロセス技術の進展に大きく貢献したと評価されました。
■トランジスタ式直流溶接電源TR-800とは
本製品は、パワートランジスタを用いた電子制御により、当時としては画期的な溶接用電流波形の高速制御を実現し、任意の電流波形を高精度に出力することを可能とした万能溶接機です。CO2/MAG/MIG溶接、TIG溶接など、様々なアーク溶接法に対応できるため、主にアーク溶接現象解析の研究用途の目的で使用されました。当社保有の1980年製現有機は、六甲事業所研究開発フロアに完全に動作する状態で設置され、現在もアーク溶接の研究開発で活躍しています。
トランジスタ式直流溶接電源
TR-800
登録証
※詳細は産業技術史資料情報センターのホームページもご覧ください。
http://sts.kahaku.go.jp/material/index.html