高精度ロボット「FD-A20」を新発売
平成28年8月3日
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■要旨
株式会社ダイヘンは、当社従来製品に比べ軌跡精度を2倍以上向上させた世界最高レベルの高精度ロボット「FD-A20」を2016年8月19日より発売します。
本製品は、レーザ溶接・切断用途をメインターゲットにしており、従来のロボットでは困難であった動作領域全体で均一な高軌跡精度を実現させるとともに、発振器とのインターフェースやレーザ加工用の教示機能を標準装備し、用途最適化を図っております。
■開発の背景
自動車業界では、車体の軽量化のため、異種鋼板を接合するテーラードブランク溶接や、高強度材料である超ハイテンの切断などを中心に、レーザ加工の普及が進んでおります。レーザ加工は、高い軌跡精度が求められるため、通常レーザ加工専用機が使用されておりますが、価格や接地面積に課題がありました。このため、レーザ加工に適用できる高精度なロボットが求められておりました。
また、EVやFCVの普及にともない、電装品などの精密溶接に適用されるTIG溶接やプラズマ溶接においても、軌跡精度が仕上がり品質に直結することから、ロボットに高い軌跡精度が求められておりました。
■製品名
高精度ロボット「FD-A20」
■新製品の主な特長
1. 世界最高レベルの軌跡精度
- ロボットの姿勢によらず広い範囲で高い軌跡精度を実現
直線動作はもちろん小円弧動作でも高精度- 直線軌跡精度:速度毎分10mの直線動作時 ±0.15mm以下
- 円弧軌跡精度:速度毎分2m φ10mmの小円動作時 ±0.1mm以下
2. レーザ用途に最適
- 主要なレーザ発振器インターフェースを標準装備。接続作業が簡単ラクラク
- レーザ切断・溶接用の教示ソフトウェアを標準装備。教示作業が簡単ラクラク
- 当社オフラインティーチング「FD-ST」でCADデータからレーザ切断の教示データを自動生成
3. 様々な設備設計へ対応
- 20kg可搬でレーザ溶接トーチに対応
- 平行リンクを採用しながらも第3軸の反転動作を可能にし、天吊り仕様にも対応
■主な用途
- レーザ切断・溶接
- TIG溶接やプラズマ溶接による精密溶接
■販売計画
1. 販売開始日 | 2016年8月19日 |
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2. 販売予定台数 | 500台/年 |
3. メーカ希望価格(税抜き) | 国内需要家価格 ¥6,440,000- |
■製品に関するお問い合わせ先
株式会社ダイヘン FAロボット事業部 企画部
TEL:078-275-2008