ホーム>ニュースリリース・お知らせ>2015年度>国産初!超高圧変圧器用大容量真空バルブ式負荷時タップ切換器を開発

ニュースリリース・お知らせ 2015年度

国産初!超高圧変圧器用大容量真空バルブ式負荷時タップ切換器を開発

平成28年3月10日

PDF リリース全文 (116KB)

国産初!超高圧変圧器用大容量真空バルブ式負荷時タップ切換器を開発

■要旨

株式会社ダイヘンは、超高圧変圧器の保守点検コストの低減を実現する国産初の「超高圧変圧器用大容量真空バルブ式負荷時タップ切換器」を開発しました。
本製品は従来の油中アーク式との完全レトロフィットを実現しており、機構部品を一切取替ることなく交換が可能です。
保守点検コスト低減のニーズは強く、既に電力会社から受注を頂いております。国内には油中アーク式を搭載した大形変圧器が多数設置されており、今後見込まれる豊富な取替需要へ対応していきます。

■開発の背景

超高圧変圧器に搭載する負荷時タップ切換器は、油中アーク式が主流となっていますが、アーク(電弧)を伴う電流遮断を絶縁油中で行うため、定期的な保守・メンテナンスの必要が生じるといったデメリットがあります。一方で真空バルブ式は電流遮断を真空バルブ内で行うため、そのデメリットを軽減することができます。
真空バルブ式の小容量器(300Aクラス)や中容量器(500Aクラス)は既に当社を含め国内メーカが市場投入済みですが、超高圧変圧器に搭載する大容量器に関しては、既設油中アーク式との互換が可能なコンパクト設計やトルクコントロールシステム開発の技術的難易度も高く、変圧器の部品の中で唯一輸入に頼るものとなっており国産化のニーズが高まっていました。

■特長

1. 【世界初】既設油中アーク式と完全レトロフィットが可能

コンパクトな機構設計により、既設油中アーク式と完全に互換性を持たせることに成功しました。
なお、当社独自の技術(特許申請中)により、機構部品を一切取替ることなく交換が可能となります。

2. メンテナンスの延伸化

電流遮断部に真空バルブを採用することで、接点消耗が少なく絶縁油の汚損も少ないことからメンテナンスを延伸化できます。

3. 定格通過電流のアップ

定格通過電流を油中アーク式従来品の1120Aから1200Aにアップし適用範囲が広がります。

4. 変圧器保護優先の切換回路の適用

切換開閉器にトラブルが発生した際も、変圧器の保護を優先させる機構となっています。

■お問合せ先

≪製品に関するお問い合わせ≫

株式会社ダイヘン 大形変圧器事業部 企画部
TEL:0598-38-3130  FAX: 0598-38-3647

◇真空バルブ式負荷時タップ切換器
真空バルブ式負荷時タップ切換器