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ニュースリリース・お知らせ 2013年度

ロボット生産1.5倍以上に能力拡大!

2014年02月05日

-アーク溶接ロボット 世界ダントツシェア40%へ-

株式会社ダイヘン(本社:大阪市、取締役社長:田尻哲也)は、日本、中国、アジア各地でトップシェアを持つ「アーク溶接ロボット」を始めとする、小型多関節ロボットの生産体制を大幅強化します。

当社では、中国をはじめとしたアジア各地域での旺盛な需要に対応するため、国内のロボット生産拠点である六甲事業所(神戸市)の生産工程を全面的に刷新し、「ロボットがロボットを造る」ことでより自動化された生産体制を確立し、生産能力の大幅増強を図ります。

また、2009年に中国におけるロボット生産拠点として設立した、「ダイヘン精密機械(常熟)有限会社<中国・江蘇省常熟市>」においても、従来のFPD大型搬送ロボットに加え、小型多関節ロボット(溶接、ハンドリング等)の生産を開始し、中国国内での「短納期対応」「サービス力の一層の向上」を図り、更なる販売量の拡大を目指します。

これにより、中国、アジア各国での旺盛な需要にお応えするとともに、今後拡大が見込める新興国での需要を確実に取込み、アーク溶接ロボット市場で世界シェア30%程度から、ダントツのシェア40%以上を目指してまいります。

ダイヘンロボット販売台数推移・地域別販売比率

<主な取り組み>

●国内ロボット生産拠点である六甲事業所(神戸市)に「ロボットがロボットを造る」
自動生産システム<R by R>を導入し、生産能力を大幅拡大させます。

●中国ロボット生産拠点「ダイヘン精密機械(常熟)」で、小型多関節ロボットの生産を開始し
「バイローカル(Buy Local)」のニーズにお応えします。

FPD大型搬送ロボットに加え、小型多関節ロボット(溶接、ハンドリング等)を生産開始。
※当初生産能力:1,000台/年 ⇒ 計画生産能力:3,000台/年(2016年)

1)国内ロボット生産拠点である六甲事業所(神戸市)に、「ロボットがロボットを造る」
自動生産システム<R by R>を導入し、生産能力を大幅拡大させます。

当社FAロボット事業部の産業用ロボット生産・開発拠点として2008年に新設した「六甲事業所」は、開設以来この6年間、中国・アジア地域を中心とした旺盛な自動化ニーズにより、出荷量は増大の一途をたどっております。昨年のロボット総出荷台数は6,368台となり、当事業所の年間最大生産能力7,000台に迫る状況です。
当社では「ロボットがロボットを造る」自動生産システム<R by R>を導入し、生産能力を大幅に増強いたします。これにより、六甲事業所のロボット生産能力は現状の年産7,000台から、40%以上拡大する年産10,000台となる見込みです。

当社では従来から生産効率向上のため、「生産自動化」に積極的に取り組んできました。その集大成として本年5月に生産ライン構成を全面的に見直し、本格的なロボットによるロボット自動生産に着手します。
この自動生産システムは、材料供給 → 組立 → 搬送 → 検査の各工程から人手を極力省くため、自動倉庫・配膳、ロボットによるロボット組立、自動搬送装置を使った工程間搬送と自社開発の生産系情報一元化システムを使って有機的に結合することにより、各工程における無駄を徹底的に排除し、生産効率の大幅向上による能力増強と、作業ミスの撲滅による品質向上を実現します。

また、ロボットを使ったシステム化・自動化が進む日本をはじめとする先進諸国向けには、ショールーム(自動化モデル工場)としての役割も併せ持つことになります。

2)中国ロボット生産拠点「ダイヘン精密機械(常熟)」で、小型多関節ロボットの生産を開始し
「バイローカル(Buy Local)」のニーズにお応えします。

「ダイヘン精密機械(常熟)有限会社」は、ダイヘングループの中国におけるロボット製造拠点として、2009年12月に中国・江蘇省常熟市に設立され、翌2010年より操業を開始しました。
同社の主力事業であるFPD大型搬送ロボットの生産規模は、年産100台程度まで拡大し、順調に業容を拡大してきております。
今回、当社の中国ロボット生産拠点である同社の生産機能拡大を図り、中国販売用小型多関節ロボット(溶接・ハンドリング等)一部機種の生産を本年夏より開始いたします。

当社メカトロ事業は、中国市場における人件費高騰、労働力不足、高品質化のニーズを受け、年々その販売量を拡大しており、昨年は2,500台を超える小型多関節ロボットを販売しております。
今回の中国生産開始に関しては、昨今の輸入完成品ロボットへの関税化に代表される「バイローカル(Buy Local)」の流れや、中国市場の旺盛な需要に対応してロボットメーカ各社が工場進出を進める中、当社といたしましても既に進出済みである常熟工場を活用し、中国での小型多関節ロボットの生産を開始することといたしました。
今後この常熟工場を活用し、中国のお客様に向け「短納期対応」「サービス力の一層の向上」を図り、国内外の競合メーカに勝ち抜く所存です。

<ダイヘン精密機械(常熟)の概要>

1.会社名 達誼恒精密機械(常熟)有限公司
2.所在地 中国・江蘇省常熟市江蘇常熟経済開発区
3.資本金 400万US$(当社100%出資)
4.設立 2009年12月(操業開始:2010年5月)
5.工場規模 敷地面積:約6,500m2
6.生産規模 FPD大型搬送ロボット 100台/年(2013年実績)
小型多関節ロボット 1,000台/年(2014年計画)
7. 役 員 総経理:平原頼夫

当社では今後とも、日本国内での開発・生産を基軸としながら、地産地消の考え方から海外でのロボット、ロボットシステムの生産を進めてまいります。