学生時代に大容量超伝導モータの開発・設計の研究をしていたこともあり、そこで得た電磁気学に関する知識を活かした仕事に就きたいと考えていました。そして、電力インフラ事業を展開する企業を中心に就職活動を行っていたところ、変圧器のトップメーカーであるダイヘンと出会いました。入社の決め手は、歴史と伝統を守りながらも意欲的に新製品を開発する挑戦的な社風に惹かれ、自分もここで成長を遂げたいと思ったからです。
INTERVIEW 01
入社の決め手は?
現在の仕事内容
現在私が担当するのは、大形変圧器の設計業務です。大形変圧器の名の通り、変圧器の大きさは、小さなタイプでもプレハブ小屋、大きなタイプだと一軒家くらいのサイズになります。設計がメインですが、お客様との仕様打ち合わせから、部材の手配、各部門への指示まで、一連の工程に携わることになり、納品に1年や2年も要する長期スパンの案件を数件同時に抱えています。その中で私が心がけているのは、「3手先を読む」ということ。まだまだ経験が浅いので、どうしても手探り状態にはなってしまいますが、それでも常に考えながら動くよう意識しています。

INTERVIEW 02
これまでの仕事で
印象に残っていること
当初は変電所向けの変圧器の設計に携わっていましたが、発電所向けの変圧器の設計をイチから任されることになりました。両者は似ているようでまったく仕様が異なり、私は多くの困難に直面しました。そんなとき手を差し伸べてくれたのが、周囲の先輩たちです。一緒に資料を探してくれたり、過去の事例を紹介してくれたりと、献身的なサポートが本当にありがたかったです。それだけに、工場で変圧器の完成品を見たときには、こみ上げてくるものがありました。また、電車に乗っていると、沿線の変電所で稼働するダイヘン製の変圧器をよく目にするのですが、自分の仕事が生活基盤を支えているという誇りが、高い壁を乗り越える原動力になっています。

INTERVIEW 03
社会にどんな変化をもたらす
仕事に挑戦したいか
学生時代の研究では、次世代電気機器の開発のために、有限要素法解析により電気機器の特性を評価していました。その経験もあって私は、電場や磁界・熱的損失といった電磁現象を定性的かつ定量的に評価するスキル、平たくいえば、解析ソフトを使って目に見えないものを画像化するスキルに長けていると自負しています。地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を抑え、排出された二酸化炭素を回収することで実質的な排出量をゼロにする脱炭素化社会。その実現に向け、より高性能な変圧器の開発が期待されていますが、自分のスキルを最大限に活かすことで次世代型の変圧器を世に送り出し、ダイヘンの存在感を高めていきたいと考えています。

1日のスケジュール
学生時代の私
中学は軟式野球部、高校は硬式野球部に所属していましたが、もともとギターを弾くのが趣味だったので、大学では軽音楽部で活動しました。後輩の面倒見がいいとよく言われ、いずれの団体でも主将や部長クラスのポジションを任されていました。また、社会人となった今でもバンド活動は続け、数ヶ月に一度ライブを行っています。
