大学時代、学生フォーミュラ活動で溶接担当をしていたこともあり、もともと溶接への興味、溶接機器業界への志望度は高かったです。ダイヘンは業界トップクラスの企業であり、産学共同研究にも積極的でした。また、異材接合を実現するレーザ・アークハイブリッド溶接システムなどを代表に、世界初の技術を生み出すパイオニアであることが最終的な入社の決め手となりました。
INTERVIEW 01
入社の決め手は?
現在の仕事内容
現在私は溶接・接合事業部の機械装置技術部に所属し、固相抵抗スポット接合装置に関わる部品の解析および設計を担当しています。従来の抵抗スポット溶接法は、母材を溶融するが故に炭素量の多い鋼では割れが発生し、接合強度の低下や品質面の不安が課題でした。そんな中、ダイヘンは産学連携による共同研究を経て、低温域で素材の特性を最大限に活かしながらも、安定した接合を実現する新接合システムの開発に成功しました。今後も機械装置開発の一員として、実用性や汎用性を高めつつ、販売価格は抑えるなど、お客様のニーズに寄り添いながら新たな価値を提供し続けたいと考えています。

INTERVIEW 02
これまでの仕事で
印象に残っていること
入社してすぐ、産業用ロボットに取り付ける溶接用トーチの設計・開発に携わることになりました。主にアルミ溶接用のトーチ開発を担当し、流体解析を用いた部品形状の最適化に取り組みました。1年目は部品設計だけでしたが、2年目になるとトーチ本体のメイン設計を任せてもらえるように。オリフィス(整流部品)の改良によってトーチのシールド性能が格段に向上した事案では、お客様から感謝の言葉をいただき、努力が成果につながったことが純粋にうれしかったです。また、自分のアイデアが形となって世の中へ出ていくことや、さらに特許出願まで発展したことに対し、技術者として大きなやりがいを感じました。

INTERVIEW 03
今後どのような仕事に挑戦したいか
現在は装置の機械設計をメインで行っていますが、将来的には新接合技術の技術開発(プロセス開発)に携わってみたいです。上流工程に位置する技術開発では、出てきた結果に対して考察を繰り返す、よりアカデミックな思考が求められます。私は大学時代に溶接の研究に携わっていたので、そこで得た知見やノウハウも活かせるのではないかと考えています。また、昔から絵を描くことやアクセサリーをつくることが好きで、製品の筐体デザインにも興味を持っています。いずれにしても、自分がやりたいと思うことを仕事にするためには、しっかりと実力をつけて周囲から認められないといけないので、まずは開発分野で専門性を磨き成長していきます。

1日のスケジュール
学生時代の私
大学時代は学生フォーミュラプロジェクトという団体に所属し、小型レーシングカーの開発・製作に携わりました。その中でも私は、車の骨組みであるフレームの設計と溶接を担当。どちらかといえば飽きっぽい性格ですが、溶接をしているときは楽しくて仕方がなく、将来この分野の仕事に就けたら幸せだろうなと考えていました。
