Q4. 電撃防止装置の高抵抗と低抵抗の始動形の違いを教えてください。
電撃防止装置には、始動感度によって、高抵抗始動形と低抵抗始動形の2種類があります。電撃防止装置は、溶接棒と母材が離れている間は、安全電圧を出力し、溶接棒と母材が接触したことを感知して負荷電圧を出力する構造になっています。溶接棒と母材の抵抗値を監視し、溶接棒と母材が離れているのか、接触しているのかを判定する抵抗値の閾値が始動感度です。
高抵抗と低抵抗の始動形の違いは始動感度によって異なりますが、高抵抗始動形で外付け形は2Ω以上260Ω以下、内蔵形は3Ω以上260Ω以下となります。低抵抗始動形は外付け形で2Ω未満、内蔵形で3Ω未満となります。高抵抗始動形は高い抵抗値で始動するのため、スタート性は良いが、安全性では「低抵抗」の方が優位となります。