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Q1. 油入変圧器の温度計の警報設定値について教えてください

変圧器は負荷の増減により、温度上昇も増減します。そして、長期に安定して運転するためには使用されている絶縁物の許容温度以下で運転する必要があります。
そのため油入変圧器では絶縁物に隣接する巻線温度、または冷却媒体である油温を管理する必要があり、150kVA以上になると標準付属品として温度計を付属し、最高油温を測定しています。
また、ダイヤル温度計を付属する場合、過負荷管理の目安になることを目的として警報接点の設定値を決めています。しかし実際には設置場所によって周囲温度が異なり、また製品によっても油温上昇値はバラツキがあるためシビアな過負荷管理はできません。従って、弊社では周囲温度を30℃、全負荷時の油の温度上昇値を規格値(60K)と考えて一律90℃としております。

設定温度=周囲温度(30℃)+油の温度上昇限度(60K)=90(℃)

なお実際の運用にあたっては、変圧器の設置場所の周囲温度、負荷率と温度指示値により、警報接点の設定値を決定されることをお勧めいたします。

<「配電用6kV油入変圧器 保守・点検指針(JEM-TR 171:2016)」4.保守点検より一部抜粋>
変圧器規格にて定められている最高周囲温度40℃及び最高油温上昇の60Kの状態となった場合は、100℃まで温度が上昇し、警報を発することとなる。
このような状態において、夏場の一時的な温度上昇であり、年間を通じての油の平均温度が油の温度上昇限度(60K)に等価周囲温度25℃を加えた温度(85℃)より下回ることが明確な場合は、100℃を上限として警報設定を挙げることは運用上問題ない。