Q6. 異容量V結線とはどのような結線ですか?
この結線は2つの相巻線のうち一相(共用相)の巻線容量を大きくしたV結線変圧器で、共用相を単三接続し、単相負荷と三相負荷を共用する結線です。
計算例
1φ50kVA、100kVAの2台の変圧器を異容量V結線する場合の負荷分担を検討します。
①三相負荷75kVA使用する場合
②また、同じ条件で共用相で単相30kVAを使用する場合使用出来る三相容量は
Ps=30kVAより
Pt=√3(Pb-Ps)=√3(100-30)=121kVA>86.6kVA
となりますが、この場合の単相50kVAの変圧器が過負荷しないための条件、すなわち三相変圧器の最大条件
√3 Pa=√3×50kVAにより、86.6kVA
が最大となります。