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ニュースリリース・お知らせ 2018年度

バーチャルパワープラント構築実証事業へ参画

平成30年6月4日

平成30年度 VPP(バーチャルパワープラント)構築実証事業への参画について

■要旨

株式会社ダイヘンは、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業である「平成30年度 需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(以下、VPP※1)構築実証事業費補助金※2」におけるVPPアグリゲーター事業に申請しておりましたが、平成30年5月29日に当該補助金の執行団体である一般社団法人環境共創イニシアチブから、採択決定と補助金交付決定の通知を受けました。

■背景

当社は、平成28年度から同事業に参画しており、当社独自の制御技術「Synergy Link※3」を用いて、当社の蓄電システム「DISOLA POWER STORAGE PACK」を遠隔制御・統合管理するVPP構築に取り組んでまいりました。

平成30年度は、蓄電システムの遠隔制御、統合管理に加え、空調・照明を制御するビルエネルギー管理システム(BEMS)に対する遠隔制御、統合管理にも取り組んでまいります。

■お問い合わせ先

株式会社ダイヘン エネルギーソリューション部
TEL:06-7175-8599

※1 バーチャルパワープラント(VPP)
再生可能エネルギー発電設備や蓄電池等のエネルギー設備やデマンドレスポンス(以下、DR)等の電力グリッド上に散在する需要家側のエネルギーリソースを、高度なエネルギーマネジメント技術を用いて統合的に制御することにより、あたかも一つの発電所のように電力エネルギーの需給調整をするものです。

※2 需要家側エネルギーリソースを活用したVPP構築実証事業
経済産業省が、VPP構築に係る実証事業を行う経費に対して、その一部を助成するものです。

※3 Synergy Link
「Synergy Link」は従来型の「集中管理制御」のように高機能な中央管理制御装置を使用することなく、上位系装置(例えばクラウドシステム)からシステム全体の出力合計値を目標値に誘導するための全体誘導指令「プライス」を各機器に提示するだけで、各機器がプライスと制約条件から自律的に出力値を決定し、結果的に最適なシステム全体の出力状態へと導くことができる全く新しい制御技術です。
従来の「集中管理制御」によるシステムは、中央管理制御装置が各機器の目標値を決定するために、中央管理制御装置と各機器との相互通信および複雑かつ高速な制御演算が不可欠となります。導入時に高額な投資を行った後でも、設備増設時には情報量が増加し、結果として通信インフラの増強や大幅な制御ソフトの変更が必要となり、機器の増設・構成変更等が困難になるといった課題があります。
需要家に設置される膨大な機器の統合制御を行うVPP構築においても、従来の「集中管理制御」では導入・管理・拡張に膨大なコストが見込まれますが、ダイヘンが提案する「Synergy Link」はこれらの課題を解決いたします。
この「Synergy Link」はあらゆるエネルギーマネジメントシステムにおいて有効であると考えており、工場・ビル等の多数台の電源設備を統合しての省エネ・節電、またメガソーラー等の再生可能エネルギーを統合制御しての出力調整など、様々なお客様のお役にたてる技術であると考えております。